シシリアンライスとタコライスは、いずれも米をベースにしたメニューですが、それぞれの味わいは異なります。佐賀のご当地グルメ「シシリアンライス」と、メキシコ発祥の「タコライス」、どちらも独自の歴史と味わいを持っています。それぞれの料理は、どのように違うのでしょうか。
シシリアンライスとタコライスの違い
シシリアンライスとタコライスは、どちらもご飯に具材をのせて食べる料理ですが、異なる点がいくつかあります。
シシリアンライスは、佐賀県で生まれたご当地グルメで、炒めたお肉やトマト、レタスなどの野菜をご飯の上に盛り付け、マヨネーズなどで味付けをします。見た目はサラダのような印象を与えます。
一方、タコライスは、沖縄県を中心に広まったメキシコ発祥の料理で、タコスの具材をご飯の上にのせて食べます。タコスの具材には、ひき肉や玉ねぎ、トマト、レタス、チーズなどが一般的です。また、タコスの外側にはトルティーヤと呼ばれる薄いパンが使われます。
以上から、シシリアンライスとタコライスの主な違いは、使われる具材や味付けの違いです。
シシリアンライスの由来
シシリアンライスは、佐賀市のご当地グルメの一つであり、昭和50年ごろ、佐賀市中心の商店街の喫茶店で誕生したとされています。
当初は料理人のまかないとして作られ、有り合わせの食材を使っていたとされますが、従業員に好評となり、やがて喫茶店のメニューとして定着しました。
シシリアンライスの作り方は、炊き立てのご飯の上に甘辛いタレで炒めた薄切り肉と玉ねぎを乗せ、その上にレタスやトマト、きゅうりなどの生野菜を盛り付け、最後にマヨネーズを網かけした料理であり、基本形はこのようなものです。
シシリアンライスの由来については、諸説があるようですが、長崎の「トルコライス」に由来するという説がある一方で、具体的な詳細は分かっていないようです。
シシリアンライスの作り方
【材料】
牛肉…150g
玉ねぎ…1/2個
にんじん…1/2本
しめじ…1パック
長ネギ…1本
塩・こしょう…各少々
サラダ油…大さじ1
ご飯…1人分
マヨネーズ…適量
【作り方】
1.玉ねぎ、にんじん、しめじ、長ネギはそれぞれ食べやすい大きさに切ります。
2.牛肉は一口大に切って、塩・こしょうをふります。
3.フライパンにサラダ油を熱し、牛肉を炒めます。
4.牛肉に火が通ったら、玉ねぎ、にんじん、しめじ、長ネギの順に加え、炒め合わせます。
5.野菜に火が通ったら、ご飯を器に盛りつけ、その上に炒めた野菜と牛肉をのせます。
6.最後にマヨネーズをかけて完成です。
上記のレシピは基本形であり、お好みで調味料や野菜の種類を変えてアレンジすることもできます。ぜひ、自分好みのシシリアンライスを作ってみてください。
タコライスの由来
タコライスは、沖縄県金武町の新開地で1984年に誕生した、沖縄オリジナルのグルメであるタコスをヒントにして、タコスの具材を米飯の上にのせて作られています。
1990年代からは沖縄県内の学校給食にも採用され、沖縄県民のソウルフードとして親しまれています。2010年には、金武町がタコライス発祥の地として世界に発信するため、世界一大きなタコライスを作り、ギネスブックに認定されました。
タコライスの作り方
【材料(2人分)】
タコスシェル 6枚
豚ひき肉 100g
玉ねぎ 1/2個
グリーンピース 1/2カップ
トマト缶詰 1/2缶
トマトケチャップ 大さじ2
ケイジャンシーズニング 大さじ1/2
塩・こしょう 少々
サワークリーム 適量
チーズ 適量
【作り方】
1.玉ねぎをみじん切りにし、フライパンにオリーブオイルを敷いて炒めます。
2.豚ひき肉を加え、火が通るまで炒めます。
3.トマト缶詰とトマトケチャップを加え、中火で煮詰めます。
4.グリーンピースとケイジャンシーズニングを加え、さらに炒めます。塩・こしょうで味を調えます。
5.タコスシェルをオーブントースターで焼き、皿に盛り付けます。
6.タコスシェルの中にタコスミートを入れ、サワークリームとチーズをトッピングして完成です。
まとめ
シシリアンライスとタコライスは、どちらもご当地グルメで人気のあるメニューです。シシリアンライスは甘辛いタレで炒めた薄切り肉と野菜を乗せ、マヨネーズで仕上げる炒め物で、タコライスはライスの上にスパイシーなタコミートやチーズをのせ、サルサソースで味付けする料理です。どちらもボリュームがあり、一度食べるとリピートしたくなる味わいです。
シシリアンライスとタコライスは、両方ともご飯をベースにしたメニューですが、全く異なる味わいを楽しめます。ぜひ、食べ比べてみてくださいね。