花にも日本の四季に合わせて旬のお花があります。旬では食材になってしまいますので、季節の花というべきでしょうか。主に短歌や俳句、身近なところではかしこまったお手紙やお中元の挨拶状に季語として使われる花が季節の花とされていて、7月には向日葵(ひまわり)、梔子(クチナシ)、銭葵(ゼニアオイ)が含まれます。
どの花も夏の暑さと青空や緑の深い草原に合う花ばかりですね。今回は、これらの花に関する、ちょっと知っておくとためになるお話をさせていただきます。
情熱の花、向日葵
- 向日葵の花言葉「あなただけを見つめてる」
黄色く大きな花は太陽を思わせ、真夏の青い空に合う向日葵は夏の季節の代表的なお花ですね。すっかり日本の夏の花になった向日葵は、北アメリカ大陸原産の1年草の植物です。
日本には戦国時代から江戸時代にかけて輸入され、以来夏を象徴する花の地位に収まりました。北海道では見渡すかぎり向日葵畑の光景を見ることができる地域があります。
私たちの役に立ってくれることも多く、食用油やハムスターの食事にも種が使われています。そんな向日葵の花言葉は「あなただけを見つめてる」。90年代の歌でありましたね。青春時代をこの歌で過ごした方もいらしたのではないでしょうか?
母性愛に満ちた、銭葵(ゼニアオイ)
- ゼニアオイの花言葉「母の愛」
河川敷や空き地で花を咲かせることもある銭葵、紫と薄いピンクのグラデーションが綺麗ですね。元々はヨーロッパ原産で日本には江戸時代に輸入されましたが、すっかり日本の気候に合い自生するようになりました。
ゼニアオイはハーブティーに使われることもありますが、葉の香りを楽しむのではなく紫の花から薄いピンクの色を楽しむ目的で使われています。銭葵の花言葉は「母の愛」です。産まれてくるお子さんに向けた愛情のある暖かい花言葉ですね。
はかない恋の花、梔子(クチナシ)
- クチナシの花言葉「胸に秘めた愛」
難しい漢字のクチナシ、梅雨の前後に白く可愛らしい花が開花の時期を迎える7月の季節の花です。クチナシは日本古来の植物で生垣など庭に昔からあるお宅もあるのではないでしょうか?
夏に花を咲かせて私たちを楽しませてくれるクチナシですが、もっと身近に私たちの役に立ってくれています。花が終わると実るクチナシの実、黄色い色が鮮やかに出る天然の食用の着色料です。
サツマイモや栗料理を鮮やかにするため、和食の料理や和菓子に使われることが多い着色料です。あまり身近ではありませんが、クチナシの実を原料にした漢方薬には肝機能を整えるとされています。そんなクチナシの花言葉は「胸に秘めた愛」です。
まとめ
- 向日葵「あなただけを見つめてる」
- ゼニアオイ「母の愛」
- クチナシ「胸に秘めた愛」
夏の花言葉、いかがでしたでしょうか。強い愛を感じる花言葉ですね。