20代半ばも過ぎると口臭に悩む方も多いかもしれません。「カッコイイ人だけど口が臭くて……」「いい人なんだけど近くで話すと……」など男女も年代も問わず、口臭はその方の印象を悪くしてしまう大きな原因になります。今回はそんな口臭の原因と、私の経験から効果のある方法をお話しします。
口臭の原因になるもの
口臭の原因は大きく分けて「生活習慣や体質によるもの」と「病気によるもの」の二つになります。
(1)生活習慣や体質によるもの
- 歯の汚れ
- 舌の汚れ
- 口の中全体の乾燥や汚れ
- ノドの汚れ
- 食べ物によるもの
- 便秘によるもの
(2)病気によるもの
- 歯科にかかる病気
- 耳鼻咽喉科にかかる病気
- 内科や消化器科にかかる病気
「病気によるもの」は専門的な話になってしまうので、大きく3つに分けておきます。
この中で自分の工夫で対処できるものは(1)の生活習慣による原因です。明らかに原因になることに自覚がない時、虫歯を放置して汚くなっている時は迷わず病院へかかりましょう。特に歯が大きく欠けるほどの虫歯は口臭のみではなく全身への悪影響があり、命に関わる場合もあります。「たかが虫歯」と放置しないで歯医者さんにかかることが大切です。
舌って実は汚いんです
先ほどの口臭の原因の中の1つ、(1)の生活習慣による原因の中で②舌の汚れについて取り上げます。歯磨きの時に舌の上をよく見てみる方はおられますか?
その時、舌の表面が薄いピンク色でなめらかな方は心配いりません。中には表面が白く毛羽立っている方がいるかもしれません、黄色くなっている方もいるかもしれません。その場合は舌が汚れているので要注意です。
舌の表面には細かな凹凸があり、もちろん食べるためには食べ物は舌の上を通りますので凹凸に食べ物がついてしまいます。そして、口の中には多くの細菌が繁殖していて舌の上で食べかすを栄養に繁殖して苔のようになってしまいます。
見た目が苔のように見えることから『舌苔(ぜったい)』と呼ばれています。実は歯の汚れでもある歯垢に住む細菌の数は肛門と同じくらいの数とも言われています。舌の上の白い汚れや、黄色く変色した舌苔は歯垢と同じ汚れになります。
歯磨きで舌の掃除をして口臭予防を
舌の上に舌苔がついていると歯が歯垢で汚れている時と同じ程度の口臭の原因になります。舌苔ができてしまわないためには歯と同じように舌も掃除してあげる必要があります。
スーパーやドラッグストアの歯ブラシコーナーには舌の汚れを落とす専門のブラシがあり効果があります。本格的に舌苔を落とさなければならない方には必要ですが、舌苔がつかないよう予防する方には歯ブラシを横にして優しく舌の表面を奥から手前に撫でてあげるだけで汚れを落とし細菌の繁殖を予防できます。舌の汚れを綺麗にして、悩んでいた口臭を防いでみませんか?
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まとめ
- 口臭の原因は大きく分けると「生活習慣や体質によるもの」と「病気によるもの」の二つになる。
- 舌が汚れている場合は要注意。
- 舌の汚れを落とす専門のブラシで舌苔がつかないよう予防する。
自分では分かりにくい口臭ですが、病的な原因がなければケアは難しくありません。相手に嫌な思いをさせないためにも、普段のケアを大切にしましょう。