真冬の北海道は外と室内の温度差が最大で35℃にもなります。そのため、北海道に旅行に来られる方へ向けて、どのような服装をすればいいのかについてのポイントをお話します。
街中の散策をする3つのポイント
北海道の都市部に合わせた服装の話をする前に、北海道の都市部の気温のお話をさせていただきますね。
例えば年末年始に北海道の札幌や函館を旅行されるとなると、屋外の気温は0~-5℃、市内を移動する交通機関は5~15℃、開口部の大きなショッピングモールは15℃前後、完全な屋内のデパートなどは20℃前後、屋内の個室になった店舗や個人宅は20~30℃。
いかがでしょう?気温差は最大35℃です。街中の散策では夏の季節と真冬が混ざり合った気温差に対応するため、服装の工夫が必要になります。
- とにかく厚いアウター
まず1つ目はアウターです。アウターはとにかく厚い、もしくは暖かい素材のものが必要です。屋内では脱ぐことを考えて、屋外の-5℃前後の気温に耐えることだけを考えて、選んでみましょう。
- インナーは軽く暖かいものを
本州ではインナーの重ね着で暖かさを調整するようですが、北海道もそう変わりません。北海道で大切なのはとにかく厚いアウター、インナーはそのままで良いかと思います。ですが、重ね着できるように軽いものを選ぶと良いでしょう。
- 慣れない方は冬靴が必要
私のように北海道に長く暮らす者は夏と冬で靴を変えることはありません。積もった雪が入らないようにブーツが長めになる程度です。ビジネスマンの方の革靴やパンプスは底に滑り止めを張る必要がありますが、市販の靴をそのまま履いています。
ですが、旅行に来られる皆さんはそうはいきません。北海道民は夏のアスファルトと冬のアイスバーンで2種類の歩き方を使い分けているそうですが意識しておらず、残念ながら自然にそうしているので説明のしようがありません。
冬の街中は、散策でも路面は凍っているので冬用の靴か、ブーツを履いて雪と氷の対策をしておきましょう。
レンタカーで地方巡りの場合
- ロングコートが必要
レンタカーでの地方巡りでロングコートが必要な理由は、移動にあります。最近の車は足元から暖房が効くように設定することはできますが、その下は氷の路面、そして換気のために窓を開けると車内は一気に氷点下となります。
動いて体を温めることのできない車内ですから、足元まで覆うロングコートでしっかりと熱が逃げないようにしたいですね。
- 保温効果のある肌着が必要
そしてもう1つ必要なものが、ヒートテックなどの保温効果のある肌着です。保温効果のある肌着が必要な理由は、やはり車内では動いて体を温めることができないからでもあります。足元まで覆うロングコートと保温効果のある肌着は車での移動には必須の装備になります。
レジャーに必要なもの
- スキーウエアの上下
スキーウエアは、冬の北海道での「おでかけ」の服装でした。冬の北海道で、雪山のウォーキングや雪像作りなどのレジャーを楽しみたい方はスキーウエアの上下が必要です。
理由は、レジャーでは防水効果のない服装は裸と同じようなもので命に関わるからです。スキーウエアか、登山用の上下のウエアを準備しておきましょう。
- 手袋
そして、屋外のレジャーで必ず必要になるのは手袋です。雪に触れない場合はニットなどの保温用の手袋で大丈夫ですが、雪像作りには使えません。雪に直接触れる場合には、スキー用か登山用の手袋が必要ですよ。
あとがき
寒がりの私たちが北海道の真冬の服装、重たいコート、厚手のニット、ロンTやカットソー、普通の肌着の中で厚手のニットを省いて1月の関西を訪れたことがありました。関西といいましても、屋外は寒く、散策や電車での移動でもストレスのたまる寒さでした。
そのまま北海道に帰ってきた時、すぐにバスに乗るために屋外へ出ました。その寒さは、「命の危険を感じる寒さ」でしたよ。暖かい服装で北海道を訪れて下さいね。