豊平川は、札幌市の基盤となる台地を作ってくれた後、尽きることがない豊富な水資源を与えてくれる、まさに「札幌市の川」です。資源の他にも、水遊び場や運動場、サイクリングロードが整備された豊平川は札幌市民にとってなくてはならない川でもあります。今回は豊平川のルアーで釣れる魚、豊平川へのアクセスや規制について書いています。
豊平川の自然環境
札幌市を南北に縦断し、石狩川へと注ぐ豊平川。豊平川の源流は札幌市と千歳市、恵庭市を分け隔てる小漁岳と呼ばれる山間です。地図ではちょうど支笏湖周辺の札幌側です。
その後、南区の豊平峡ダムでせき止められた後、定山渓と呼ばれる温泉地を通り、札幌市の中心部を抜けて、本流の石狩川へ合流します。ひとつの市町村の中に全長70km以上の河川があることに驚かれるかもしれません。
豊平川の釣りポイント
対象魚にもよりますが、豊平川でのルアーフィッシングでは上流域が主な釣り場になります。豊平川上流域、例えば定山渓地区へは札幌市中心部から車で1時間程度です。交通機関を利用する場合には、地下鉄真駒内駅から、バスと徒歩での移動になります。
札幌市の中心部から離れていることもあり、バスは1時間に1~2本、バス停から豊平川へは徒歩で30分以上かかる場所もあります。釣り道具を持っての移動のため、やはり、レンタカーやタクシーが便利なのではないでしょうか。
豊平川で釣れる魚は?
豊平川でルアーフィッシングの対象となる魚は、ヤマメ、イワナ、ニジマスです。また、海を行き来したヤマメやイワナが大型化したアメマス、サクラマスも釣れています。
他にもコイやウグイが生息していますが、ルアーフィッシングの対象ではありませんし、プランツトラウトは北海道の条例で放流禁止魚に指定されています。
魚の生息場所では、ヤマメ、イワナ、アメマス、サクラマスは豊平川の中でも上流に生息しています。ニジマスやブラウントラウトは上流~中流域に生息しています。
また、定着はしていないようですがアメマスとサクラマスは春から夏にかけて海と川を行き来しますので、タイミングが良ければ上流以外でも釣れることがあるかもしれません。
豊平川の釣り規制
さて、豊平川での釣りには注意点があります。他の川にも当てはまることですが、春と秋の期間に禁漁期間があります。特に秋のサケの遡上時期には、河川で釣りをしている方は警察官の職務質問に遭遇するものと思っておきましょう。
資源保護と悪質な密猟が多発していたため、北海道ではサケの保護が盛んです。大型ナイフなど誤解を与えるようなものの携帯には気をつけなければなりませんね。
まとめ
札幌市の台地を作り、豊かな水資源をもたらしてくれる豊平川。源流は支笏湖周辺の山岳部に始まり、札幌市を南北70kmに渡って縦断し石狩川へ注ぐ豊平川。札幌市民にとってなくてはならない大切な川です。
豊平川では、他の地域ほど盛んではありませんがルアーフィッシングを行われる方もいます。ヤマメ、イワナ、アメマス、サクラマス、ニジマス、ブラウントラウトがルアーフィッシングの対象魚です。豊平川の上流域にはヤマメ、イワナ、アメマス、サクラマスが、中流域にはニジマス、ブラウントラウトが生息しています。
豊平川の釣り場までのアクセスはレンタカーを利用しない場合には、地下鉄とバスでの移動になります。これは、北海道内の各都市に言えることではありますが、アクセスが良いと言われているのは各都市中心部のみです。
私電のない北海道内では、JRや地下鉄、路面電車の沿線から外れた地域は1時間に1~2本のバスでの移動になります。札幌市内といっても、荷物を持っての移動はレンタカーが便利ですよ。