足の長さが狂ったまま放置しておくと、足の筋肉・膝関節・股関節・骨盤のズレ・全身の筋肉痛・神経痛へと発症していきます。そうならない為のケアやストレッチの方法をご紹介します。健常な時から実践すると、より健康的な生活が送れます。健康維持のためにも取り組んでください。
左右の足の長さの違いが原因で起こる疾患
東洋医学では「冷えは万病の元」とも「老化は足(脚)」からといいます。足は身体の部位の中で他の部位よりも圧倒的にダメージを受けやすい処にあります。例えば、飛び跳ねて転び、足首・膝・股関節の捻挫、転倒して腓骨(ひこつ)・脛骨(けいこつ)・大腿骨(だいたいこつ)の骨折などです。
一例をあげると、くるぶしの捻挫は動く時に必ず使う関節なのでなかなか完治しません。その結果、膝関節、股関節の歪みを生まれて足(脚)や腰の痛みへと進行していきます。
また、足(脚)の骨折は最も酷い後遺症になります。例えば大腿骨の骨折は完治まで早くても70日位はかかります。ところが骨は接合できますが、大腿部の筋肉は完全に修復することができません。
最悪のときは「廃用性筋萎縮症(はいようせいきんいしゅくしょう)」になり、軽くても杖、最悪の場合は車椅子生活になるときもあります。
(※廃用性筋萎縮:長い期間、筋肉を使わないでいると萎縮すること。)
以上、足(脚)に受けるダメージを述べてきましたが、いずれの場合も結果として左右の足(脚)の長さに差ができることが原因です。よりダメージを受けた方が短くなります。
足の長さの違いを調べる方法
まず足の長さの違いを調べてみましょう。
- 週刊誌1冊を用意する
- フラットな床で壁の前に座る
- 足の裏と壁の間は週刊誌1冊分位空けておく
- 気分をリラックスして、息をゆっくりと吐きながら、右足を腰から伸ばして壁に足の裏を付けている。左脚も同じようにする
- 左右でどちらが壁に着きにくいかを確認する。着きにくい方が短くなっている
足の長さを揃えるストレッチ
それでは、早速足の長さを揃えるストレッチをしてみましょう。
- 足を壁に向けて伸ばして壁に着き難い方の足の裏と壁の間に週刊誌を挟む
- 短い方の足をゆっくりと息を吐きながら、腰から伸ばすようにして壁に向けて思い切り足を伸ばす
- 2.の動作を1セット5回位にして1日2セット位を習慣にしください
足全体の血行を促進して、足のダメージを回復するストレッチ
日頃から、足全体の血行をよくするためのストレッチを行うように心がけましょう。
- 両手の親指の第一関節を重ねてふくらはぎの真ん中の当てる。他の4指は前に回してふくらはぎを包むように握る
- ふくらはぎ全体を握った手を上下させて、しっかりと揉みほぐす
まとめ
足の長さを揃えると膝と膝関節・股関節・骨盤の矯正ができます。ふくらはぎの血行が良くなるとダメージが修復されて足の冷えが解消されます。また、筋肉痛や神経痛の予防と解消にもなります。