出雲大社はなぜ縁結びの神さまと呼ばれるようになったのか?

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出雲大社は、なぜ「縁結びの神」と呼ばれているのでしょうか。

出雲大社は「縁結びの神」として有名ですが、「厄災を払う神」でもある

一般に日本国中の主たる神社とは、祭神が祀られていて其処で丁重に厳かのままにも、しかも賑やかに執り行われますが、通常は神社や神様は「鎮守の森」に囲まれていて、所謂、神社というものは普段は鎮座しているのが普通です。

又、新しく土地を興したり家を建てる時には地鎮祭といって、此のことは諸々の神々を鎮めて更には固めるための儀式、祭儀であるとしています。普通、私達は神社にお参りや参拝するときにはいろいろな願掛けや祈願をします。

其れは、必ずといっていいほど人災や天災、そして争い事などが無いように祈願するものです。

つまり此れは、厄災の神が常に鎮まっているように、自然界に異変がないように祈るものです。神に祈るときは、「どうか神様、厄災を起こさずに鎮まっていて下さい」ということにもなるのです。

出雲大社は「縁結びの神」として有名ですが、実は、「厄災を払う神」としても知られているのです。 其れは出雲神そのものが虐げられて更に滅ぼされた神(大和の神々に)なのです。それだけに怒りを抑えていなければならず、絶対に常に鎮座していることをお願いする神なのです。

出雲大社の参拝の仕方とご縁の神

出雲大社への参拝、拝礼は、「災いを起こさず鎮まっててね」というような希望や願望もあり、其の意味において出雲大社の境内は実はそんなに大きくはないのです。境内そのものは伊勢神宮や宇佐神宮よりかなり小規模です。

拝殿や本殿などを含めてもの敷地内のことを、荒垣内とか端垣内と称していてそんなに広くはありません。つまり、狭い範囲に鎮まっているのです。

そして、出雲大社において拝殿にての参拝は、少し特殊で、「四礼四拍手一礼」が基本とされていて、此の拝礼法は出雲大社の他に九州大分の宇佐神宮だけとされております。

しかし、何故こうなったかというような起源は判ってはいないとされているようです。

出雲大社はなぜ縁結びの神様なのか

現代流に解釈すると、四回拍手するということは、四回合わせるから「幸せ」に通じているともされていて、ご縁の有る「男女の縁結び」にも通じ、四拍手つまり「幸せ」に巡り合いますようとお願するものといわれているのです。

確かに、出雲大社では10月になると日本中の主な神様が、「縁付け」のために集まってきます。従って、此の月のことを地元、出雲地方では「神在月」と称しますし、一方の地方では「神無月」といっておりますね。現に、出雲大社の神様である「大国主」は越後の女神と一緒になって、其の子供が実は諏訪大社の神になったとされているのです。

ところで、現在の出雲大社の礼拝は「4礼4拍手一礼」であるが、その昔は「16礼16拍手」というような時期もあったとされ、明治期になってやっと参拝方式が略されて今にいたったと言われています。やはり、出雲神への多礼多拍手という拝礼は、「厄災や祟り封じ」の意味があったのでしょうか。

出雲大社の本殿の造り

ところで出雲大社の本殿は、総ケヤキ造りの切り妻様式で「大社造り」とも言われています。此の造りは珍しく妻入り部分(家や建物の正面が通常の横にある様式)が拝所になっていて、その本殿の屋根には鰹木(かつおぎ)と、其の両端にはV状に天を指すと千木(ちぎ)が配されていますが、その千木の先端部分の切り込みが垂直になっている場合は、祭神は男神ということを表していて、此の神は「大国主神」である男神を指しています。

現在の出雲大社の本殿は高さが八丈(凡そ24m)あり、此の大きさは普通の神社の建物の中でも非常に規模の大きい豪壮さであるともいわれます。(現存する神社の中でも最高の高さとされる)

ところが、近年(2000年)に掘り出されて発見された基礎部分の大きさから推察して、昔の本殿の高さは実に48mもあったとされているのです。

48mは現在の本殿の2倍にあたり、ビルに換算すると14階建てに相当するとされ、此れは世界一の木造建築物である東大寺大仏殿(約46m)をオーバーすると言われます。

平安時代の大きな建物に関して、「雲太、和二、京三」と言われたり記されていたそうですが、これは其々太郎、二郎、三郎のことで、「一番高いのが出雲大社、二番目が東大寺大仏殿、其れに三番目に高いのが京の太極殿」を意味しているとされているのです。

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まとめ

  • 「縁結びの神」として有名ですが、実は、「厄災を払う神」でもある
  • 参拝の仕方は「四礼四拍手一礼」
  • 四回拍手することから四回合わせる⇒「幸せ」に通じることから縁結びの神と呼ばれている
  • 平安時代の大きな建物を「雲太、和二、京三」と言われていたのは「一番高いのが出雲大社、二番目が東大寺大仏殿、
  • 其れに三番目に高いのが京の太極殿」を意味している

「出雲大社」の正式な読み方が「いづもたいしゃ」ではなく、『いづもおおやしろ』ということで話題になりました。ただし、茨城県笠間市にある「常陸国 出雲大社」の正式な読み方は、「ひたちのくに いづもたいしゃ」とのこと。

『大社(おおやしろ)』という言葉は、島根県(出雲市)の出雲大社だけを指すものであり、従って島根県の出雲大社から『分社』した神社はすべて、『おおやしろ』ではなく『たいしゃ』と読むのだそうです。

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