精進料理とは?お坊さんも肉を食べた「三種の浄肉」

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法事で食べるイメージが強い精進料理ですが、どんな由来があるのでしょうか。また、お坊さんも肉を食べた「三種の浄肉」とは、どういう意味なのでしょうか。精進料理に関する話をご紹介します。

精進料理の由来

仏教で法事を上げることがほとんどの私たち日本人は、一応仏教徒にあたるのではないでしょうか?幼いことから法事に関わってきた私は仏教徒である自覚もあります。そこで仏教を感じることの多いお盆の季節に合わせて精進料理のお話をさせていただきますね。

精進料理と言われると、私たち日本人はすぐに肉や魚を使っていないお坊さんが食べる料理をイメージできますよね。お坊さんも含めて仏教徒は五戒で生き物(特に動物)を殺すことは禁じられています。

その戒律に則った形で精進料理は日本や中国などで信仰されている大乗仏教の広まりとともに調理方法が広がったと言われています。

お坊さんも肉を食べた「三種の浄肉」とは

お釈迦様が開いた当時の仏教では、お坊さんは托鉢で日々の食事を得ていました。托鉢はお坊さんの修行の1つでもあり、また食事をお出しする一般の人の修行にもなります。

お坊さん側も一般の人からもらった食事を選り好みしてはならない決まりもあったことから、「三種の浄肉」と呼ばれるお肉を食べることも仕方がないとされていました。

これは、お坊さんが殺された現場を見なかった動物の肉、お坊さん本人のために殺されたと聞かなかった動物の肉、この疑いがない動物の肉と決められています。

その後大乗仏教が広まり、お寺でお坊さん方自身で食事を賄う時代から精進料理は広まったとされています。

精進料理を元にして発展した懐石料理

日本の精進料理は、豆腐、油揚げ、湯葉、納豆などの豆類と野菜を材料に調理しています。温泉旅館や高級料亭の食事でもある懐石料理も精進料理を元にして発展したと言われています。

本来の精進料理の御膳の見た目は副食のおかずが非常に充実しており、現役世代で調理を担う30~50代の私たちが準備するには調理方法を知らなかったり、難しいこともあります。

専門の仕出し屋さんや冠婚葬祭を受け持つお弁当宅配サービスを利用するのが、万が一の失礼がなく無難な対応といっていいでしょう。

京都や奈良には、精進料理を体験できるお寺がある

知ってはいるものの、実際に法事の時にしか目にしない精進料理ですが、実はお寺で調理された精進料理を食べることもできます。

京都や奈良のように大規模な寺院、宗派の総本山や本山のお寺ではお寺に宿泊してお坊さんの生活を体験できることもでき、中には日帰りで精進料理を食べることもできます。

なかなか身近ではない精進料理ですが、古都の旅行のさいには体験してみることで、生活に関わりのある仏教に触れることができると思いますよ。

まとめ

精進料理は肉や魚を食べないイメージがありますが、托鉢で出された肉や魚は食べなければならなかったようですね。法事の時にしか見なくなった精進料理ですが、旅行の際に召し上がってみてください。

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