いつものことだからと放置しがちな耳鳴り。放っておくと悪化してしまう場合があります。耳鳴りの症状や原因について調べてみました。
耳鳴りの症状
耳鳴りの症状にはいくつかあります。
こんな症状はありませんか?
- テレビの音が聞きにくい
- 歩いているときに身体がフワフワしてめまいがする
- 会話が聞き取れない
- 夏でもないのにセミのような声が聞こえる
- 寝ているときにキーンキーンという音が聞こえて眠れない
- 電話の声が聞き取れない
なんとなく、いつものことだからとそのままにしてしまいがちですが、耳鳴りの症状を放っておくことは非常に危険なことです。
年齢とともに耳が遠くなるのは仕方ないと考えてしまいますが、初期症状はあまり自覚していなくても、放置することで音が聞こえにくくなってしまいます。
このように年齢とともに聞こえづらくなることを「加齢性難聴」といいます。
最初のうちは、あまり気にならないのですが次第に会話が聞き取りにくい、テレビの音を大きくしないと聞こえないなど、日常生活にも支障がでてしまいます。
しかも、この難聴は脳機能の低下をもたらすという研究もあり、最悪の場合は認知症をもたらす危険性もあります。
耳鳴りの原因
耳鳴りや難聴のメカニズムはまだ不明な点が多いですが、現在考えられる原因として「蝸牛(かぎゅう)の血流不足」と「自律神経の乱れ」、「頭蓋骨のゆがみ」が考えられます。
- 蝸牛の血流不足
蝸牛と呼ばれる器官が内耳にあり、音を感じる有毛細胞があります。
血流不足で栄養が届かなくなると、この細胞が壊れ、耳鳴りや難聴が起こります。
- 自律神経の乱れ
ホルモンバランスの乱れやストレスなどが原因で自律神経が乱れると耳鳴りや難聴を引き起こします。
- 頭蓋骨のゆがみ
頭蓋骨のゆがみや顎関節症(顎関節のゆがみ)が原因であることもあります。食事などで物を噛むことにより、顎関節に大きな力がかかり、ゆがんだ顎関節で物を噛むことで側頭骨にゆがみが伝達してしまい、めまいや耳鳴りの原因が起こることもあります。
- 耳鳴りや難聴に大敵なストレス
外耳や中耳、内耳になんの障害も見つからないのに、聴力検査で異常が見つかることがあります。これは「心因性難聴」である可能性が高く、いわゆる精神的なストレスが原因と考えられます。
ストレスの悪化によって不眠や抑うつ感を併発する場合があり、それにより更にストレスを強めるという悪循環が起こります。日頃からストレスを溜めないように心がけ、無理をしないようにしましょう。
また難聴そのものが日常生活のストレスを引き起こす原因になることもあります。この場合は補聴器を使うことで「聞こえないストレス」を軽減できます。
まとめ
- 会話やテレビの音が聞こえづらい、キーンキーンという音が聞こえるなどの症状があるときは耳鳴りや難聴の可能性があります。
- 自律神経の乱れや蝸牛の血流不足、顎関節のゆがみが耳鳴りの原因と考えられます。
- 耳鳴りにストレスは大敵です。あるいは聞こえないことがストレスの原因になることもあります。その場合は補聴器を使ってストレスを軽減します。
初期症状では気づきにくい難聴や耳鳴り。気のせいかなと思い放置しないように気をつけましょう。