積丹半島は、札幌市中心部から車で1時間半ほど走ると到着する地域では有名な釣りのスポットです。かつては投げ釣り、磯釣りの釣り人がバスで移動し、民宿に一泊する「釣りバス」と呼ばれるツアーで栄えていました。最近では道路やトイレ、駐車スペースが整備されたことで家族連れも訪れるようになりました。
西積丹のショアからヒラメが釣れるようになった理由
「釣りバス」が流行していた30~40年前は、積丹半島では投げ釣り、磯釣り、船釣りに限られていました。釣りの種類が増え、中でも多くの道具やエサの準備を必要としないルアー釣りは家族連れや若者に人気の釣りでもあります。
積丹半島では、10年ほど前からアメマスやサクラマスを砂浜や磯から釣るショアのルアー釣りが盛んでした。ここ数年では、50cmを超えるヒラメが釣れるようになりました。
その理由はヒラメの習性とルアー釣りの相性が良かったためでもあります。ヒラメは海の底に潜んで、イワシやシャケの稚魚などの生きた小魚を襲って食べています。
虫や死んだ魚介類の切り身のエサには見向きもしませんが、ルアーはまさにヒラメのエサそのものです。ルアー釣りの人口が増えた分、ヒラメが釣れることが多くなったことにもつながります。
西積丹でショアからヒラメが狙える3つのポイント
積丹半島は札幌市から海沿いに走ると、半島の先端の神威岬を境に東積丹と西積丹に分かれます。東西というよりは、南北に分かれている東積丹と西積丹。
南側に位置する西積丹の方が海水の温度が暖かいため、魚は早く釣れ始めます。釣りのシーズンも南側から始まるといっていいでしょう。
泊盃海岸
泊盃海岸は砂利の多い砂浜で、河口の右側が砂浜、左側が磯場になっています。海底が砂地の場所を好むヒラメの場合、河口の右側で近距離がポイントです。ルアーは動きがリアルなミノーが有利な場所でもあります。
堀株川河口海岸
堀株川河口海岸は、泊村の堀株川の河口に広がる海岸です。河口周囲は海水浴場に指定されており、防波堤で囲まれた砂浜になっています。
海水浴場でも早朝には釣りはできますが、海に向かって右側の防波堤の先からは、ビーチ側、反対の磯側、外海側を狙うことができます。
釣果が上がるのは海底が砂になっているビーチ側、外海側です。防波堤からの釣りになり、水深もあるため深く潜ることのできるジグやジグミノーが有利なポイントです。
岩内港
フェリーも停泊する岩内港は、なんと港の中で大型のヒラメが釣れることもある珍しい港です。岩内町は西積丹でも人口が多く、スーパーやコンビニはもちろん釣り具屋さんもありますよ。家族連れでの釣りにも向いている場所でもあります。
ポイントは湾内一帯です。特に夜中から早朝にかけて、夜光色のジグやソフトルアーで釣果が期待できます。
まとめ
今回は西積丹で、ショアからヒラメが狙える3つのポイントを紹介させていただきました。ルアーでヒラメを釣る道具はサクラマスとほとんど同じです。
1つだけ買い足したいルアーがあります。それは、シリコンやゴムでできたソフトルアーと呼ばれるルアーです。これは、発光したりルアー自体に魚の好きな匂いが染み込ませてあることがプラスチックや金属でできたジグやミノーとは異なるところです。この発光する特徴は夕方から夜間に大型が釣れるヒラメにぴったりのルアーですよ。
肝心のアクセスですが、札幌から向かう場合には2通りの道があります。1つは、積丹半島をぐるりと一周するルートです。
もう1つは小樽市から積丹半島を横断して直接岩内町へ向かうルートです。時間に余裕があり、ドライブも楽しみたい方は積丹半島を一周するルートを、すぐに釣りを始めたい方は岩内町へ直接向かうルートがおすすめですよ。