女性でなければ分からないつらさが生理痛です。寝込んでしまうほどの生理痛で悩んでいるのに、周囲は理解してくれなくて困っている方もいるのではないでしょうか。
薬で痛みをごまかして対処しているかもしれませんが、薬では根本的な解決になっていません。生理痛がひどいのには原因があります。原因を知って薬を使わずとも痛みに悩まない体を手に入れましょう。
どうして生理痛がひどくなるの?
血流が滞っていると生理痛がひどくなります。東洋医学では滞っている場所に痛みがでると考えていて、血流の滞りは「お血(けつ)」といいます。
お血の状態の方は、顔色が黒っぽく、舌の裏側の血管が太く盛り上がって見えます。なお、生理痛があまりにもひどいようなら一度診察をしてもらうとよいでしょう。何も体に問題がなければ安心できます。
血流を悪くする食べもの
食事は1日3食を食べるので体に大きな影響を与えます。普段食べているものが、生理痛を悪化させている可能性があります。ファストフードやスナック菓子など脂肪分が多い食品は、血液をドロドロにして流れを悪くします。豚脂や牛脂は常温では固体ですよね。
動物性食品には飽和脂肪酸が多く含まれていて、牛や豚などよりも人間の体温は低いので、脂が固まって血液をドロドロにしてしまうのです。
一方、植物性の油は常温でもサラサラとしています。魚の油は牛や豚などに含まれている脂肪とは違い、オメガ3系脂肪酸といって血液サラサラが期待できる油です。
冷たいものの食べ過ぎ飲み過ぎは、体を冷やして血流を悪くします。トマトやキュウリなど夏野菜も体を冷やします。色が白っぽい食べもの、夏が旬のものには体を冷やす性質があります。体が冷えると全身の血液の巡りが悪くなってしまうので、冷たいものや体を冷やす性質がある夏野菜は控えるようにしましょう。
身体を温めて血流促進
身体が温まると血液の流れがよくなります。身体を温める食べ物は、根菜類、色が黒いもの、発酵食品、冬が旬のものです。人参やゴボウを使ったスープや味噌汁は、体を温める性質がある根菜と発酵食品を同時に摂取でき、温かい汁物を飲むことでお腹の中から温めることができます。
生姜もおすすめの食材です。生姜に含まれるジンゲロールやショウガオールといった成分に体を温める働きがあります。身体を温める働きを高めるには、加熱した生姜を利用することがおすすめです。生姜を加熱すると、ジンゲロールが温め効果の高いショウガオールに変わります。
まとめ
- 血流が滞っていると生理痛がひどくなる。
- ファストフードやスナック菓子、豚脂や牛脂など、脂肪分が多い食品は、血液をドロドロにして流れを悪くする。
- 根野菜、発酵食品、生姜などは体を温めて血流をよくしてくれる。
生理痛は血流の悪さが関係しています。身体を温める食材を積極的に食べるようにして、血流をよくするように心がけましょう。