マッサージや体操をしたり、温めてみても肩こりが解消しない場合、食事を見直してみましょう。肩こりと食事は関係がないように見えますが、食事バランスが肩こりの原因となることがあります。
肩こりと食事の関係
血流が滞ると、体内に疲労物質が蓄積したり、細胞や筋肉に十分な酸素と栄養が行きわたらなくなり、これが原因で肩こり引き起こします。偏った食事は栄養素が不足してしまいます。栄養素が不足をすると細胞の代謝や血流に影響がでます。
たとえば、仕事で忙しくてファストフードやインスタント食品で食事を済ませてしまうことがありませんか。このような食事を続けていると栄養素が不足します。栄養素の偏りがないように食事をしましょう。では、どのような栄養素が肩こり解消に役立つのでしょうか。
- ビタミンB群
ビタミンB群はエネルギーを作るために欠かせない栄養素です。単体で摂取しても働きはあまり期待できず、複数を組み合わせて摂取することでお互いの力が発揮されます。現代人はビタミンB群を消費しやすい環境で生活をしています。
アルコールの代謝にはビタミンB群が必要です。糖の代謝にもビタミンB群が関わっています。アルコールを摂取する習慣がある方や、白米など糖質が多い食品を食べる機会が多い方は、ビタミンB群を意識して摂取しましょう。
腸内細菌にはビタミンB群を作り出す力があります。抗生物質を服用していると腸内細菌叢が乱れて、ビタミンB群の生産量が減ってしまいます。
ビタミンB1、ビタミンB2が多い食品は、豚肉、レバー、大豆などです。ビタミンB2が多い食品は、カツオやマグロ、卵などです。ビタミンB12は動物性食品に含まれています。
- ビタミンC
ストレスは自律神経を乱し、自律神経が乱れることで血管が収縮して血流が悪くなり、肩こりの原因になります。ストレスを感じると副腎皮質ホルモンが分泌されますが、このホルモンの分泌にビタミンCが必要です。
ビタミンCが多い食品は、レモン、イチゴ、パセリ、ブロッコリー、赤ピーマンなどです。ストレスで消費されるので、ストレスを感じる機会が多い方は意識してこまめに摂取をするとよいでしょう。
- ビタミンE
ビタミンEには血流を促進する働きがあります。血行がよくなることで、体の隅々に酸素や栄養が行きわたり、老廃物の排泄が促されます。
ビタミンEが多い食品は、ナッツ、アボカド、オリーブオイル、かぼちゃ、うなぎなどです。油に溶ける性質があるので、油と一緒に摂取をすることで吸収されやすくなります。
まとめ
《肩こり改善に役立つ栄養素》
- ビタミンB群
- ビタミンC
- ビタミンE
血流が悪くなると、体内に疲労物質が蓄積したり、細胞や筋肉に十分な酸素と栄養が行きわたらなくなり、これが原因で肩こり引き起こします。必要な栄養素を摂取するように心がけましょう。