近年では新年は海外で過ごされる方も増えてきました。しかし、まだ多くのご家庭では初詣に行くことが多いのではないでしょうか。
今回は初詣にまつわる話、初詣の由来と地域差、参拝はお寺か神社か、などについてお伝えします。
新年の初行事の初詣
初詣に行く行かないは、やはり年齢が高い方ほど行かれる傾向が高いようです。70代以上の方では70%、逆に20代の方では40%以下の方しか初詣に行かないそうです。
ちなみに幼い頃から初詣の習慣が身についていた私は毎年欠かさず行っています。地方に旅行に行った時には大きなお寺に行ったこともあります。
ですが、私の暮らす北海道では初詣に行くこともひと苦労です。マイナスの気温の中、屋外で参拝の列に並ぶのは、苦行のひとつとも言えます。それでも多くの方が訪れますね。
みなさんの住む地域はいかがでしょう?例えば初詣はお寺に行った方が良いのか、神社に行った方がいいのか、迷うことはありませんか。
実はどちらに行ってもかまわないそうです。
ですが、どちらに行くか、いつまでに行くかは地域差がありそうなテーマに思えます。
そこで今回は、初詣に地域差があるのかについてをお伝えしますね。
家族で行かない初詣。かつては父と長男のみが参拝していた
初詣について、正確に記録が残っているのは江戸時代からです。当時は一家の家長にあたる父と跡継ぎの長男が大晦日から年明けにかけて、近郊の寺社にお参りに行っていたとのことです。
当時は家族でお参りに行くことはなかったんですね。
初詣に地域差はあるのか?
はじめに初詣はお寺でも神社でもどちらでもいいことをお伝えしました。実はお寺に行くか神社に行くかは地域差もあります。
例えば関東であれば、東京の浅草周辺では浅草寺が大規模なお寺ですので近隣の方もそちらにお参りに行きます。千葉県成田市では、成田山新勝寺が有名ですね。
しかし、お寺に行くか神社に行くかで目立った地域差はなく、結論としては近所に行きやすいお参り先がお寺であるか神社であるかの違いだけのようです。
ちなみに私の暮らす北海道では成田山新勝寺や京都の知恩院、清水寺のような歴史のある大規模なお寺がないため、ほとんどの方は近くの神社にお参りに行きます。このように、お寺か神社かに地域差はありません。
これは明治時代の法律でお寺と神社を区別するようになってから、お寺には仏様、神社には氏神様が祀られるようになる前までは、お寺の敷地内に神様が祀られていたり、神社に仏様の像があったりしたため、当時はお寺と神社の区別がはっきりしていなかっためなんですね。
初詣はいつまでにいくのか?
お参りの日にちに地域差はあるでしょうか?全国的には正月三が日に行くと良いとされています。遅くとも1月20日までに行くのが日本国内での共通認識でもあるようです。
また、大きく東西に分けて関東では1月7日までを「松の内」と呼び、この期間にお参りをすると良いと言われています。これは、江戸が徳川幕府のお膝元であったため、江戸幕府が定めた暦上1月7日までが正月とされていたことに由来します。
一方関西では、1月15日までが初詣に行くと良い期間とされています。細かな地域差もありますが、関東関西での違いはせいぜい1週間程度です。
ちなみに私の暮らす北海道では、特に期間は決まっていません。理由は、テレビやweb上で言われている通り、全国の風習が1度混ざり合ってしまった北海道は古くからの風習にあまりうるさくないためと考えられます。
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まとめ
郷に入れば郷に従えと古い言葉がありますが、住んでいる地域の風習に合わせるのが無難な暮らし方でのようですね。
幸いにも、お寺であれ神社であれ、参拝する先に地域差はなく、どちらにお参りしても良いので初詣に行く際には日程だけ気をつけて参拝すれば良いのではないでしょうか。