多忙や遠方でお墓参りになかなか行けていない…という人は多いのではないでしょうか。お墓参りは、ご先祖様に感謝したりご家族と再会したりする大事な機会と場所です。一般的にお墓参りをする機会として知られているのは1年に16回あります。
普通はこのうちの2.3回、お墓参りに行くと良いと言われているそうです。その中でも、お盆は親戚や家族の休みが重なり、揃ってお墓参りに行く方も多いのではないでしょうか。今回はお盆にお墓参りに行くことについてお話します。
お盆にお墓参りに行かない方が良いって…ホント?
お盆にはご先祖様がお墓からお家に帰ってくるから、お墓参りに行っても誰もいないから意味がない。なんてことを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
これは…それぞれの宗派や地域の風習があるため、様々な云われがあります。ただ、多くの宗派と地域では、お盆にお墓に行くのは、お参りのためではなく、ご先祖様の送り迎えのためとされています。
13日にお墓にご先祖様をお迎えに行き、16日に送りに行く時にお墓に行きますが、お盆の期間中はご先祖様が家の仏壇に帰ってきているためお墓参りはしないという考え方もあります。
お盆にご先祖様をお墓から家に連れて帰ったあとは、仏壇にお参りすることになります。お墓にお参りしてはいけないということではありませんが、ご先祖様を家に迎える風習が強く残っているご家庭では、お盆にお墓参りをする事に違和感がある事が多いようです。
結婚後、夫は妻の実家のお墓参りは行かない方が良いってホント?
「夫は妻の実家のお墓参りにはいかない方が良い」ということを聞いたことがありますが、これは一体なぜなのでしょうか?そして本当なのでしょうか?
「夫が妻のご先祖ざまにご挨拶に行くのがよくない」と言われている理由ですが、ご先祖様が妻にヤキモチをやく為、妻は夫側の人間になった為、血縁者以外の墓参りは不要とされている為、など諸説あります。
ですが、実際にはお墓参りには誰が行っても良いですし、ご挨拶の意味も込めて、夫が妻の実家のお墓参りに行くことは良いことだと思います。
お墓参りになかなか行けない時、どうしたらいいの?
ご先祖様に会いに行きたい気持ちや、お墓をお掃除したい気持ちはやまやまだけれど、多忙だったり遠方だったりの為、なかなか行けない時期が続くこともあるでしょう。
そんな時は心の中で手を合わせるだけでも十分なのですが、現代には「お墓参り代行サービス」というものがあります。基本的にはお墓の掃除をメインとしたサービスです。墓石や近辺をお掃除し、新しいお花を生け、ご依頼者様のお気持ちもお墓の前まで届けてくれる、というサービスです。
中には「お墓参りを他人に任せるのはちょっと…」と思う方もいると思います。しかし、お墓を綺麗に保つという意味でも、困った時に力を貸してもらうサービスとしては時に必要なものかもしれません。
そしてもうひとつは、お寺によっては、お寺のお坊さんや管理者が、お墓のお掃除をしてくれるところもあります。お布施などが必要になるとは思いますが、もし相談できるようでしたら相談してみるのも良いかもしれません。
まとめ
お墓参りに関しては、様々な云い伝えや噂なども多くありますが、一番はご先祖さまを想う気持ちで、自分の気持ちに従って行動すれば、ご先祖さまも喜んでくださると思います。
そして、時間に余裕ができた時には、きちんとお墓に行って、日頃の感謝や報告、そしてご先祖様のご冥福をお祈りするのが良いでしょう。