犬の中でも日本を代表する犬と言ったら「柴犬」ですよね。現在は日本で育てられている犬の8割を柴犬が占めると言われています。柴犬はとても賢い犬で、飼い主さんのしつけ次第で、とても良い子になるか、手に負えない子になるか別れてしまうと言われています。
特に子犬の頃はコロコロとした体形と幼い顔が相まって、可愛らしい柴犬。どんな犬種にも言えることですが、この先の性格が左右される子犬の時期にしっかりとしつけを行うことは、とても重要です。そこで、柴犬の子犬のしつけ方をお話します。
柴犬の子犬のしつけはいつから始める?
生まれてから3か月は「社会期」と呼ばれていて、この期間は出来るだけ親犬と一緒に過ごすことをおすすめします。そして社会期が終わった生後3か月目以降からしつけを始めると良いでしょう。
ただ、ブリーダーさんや愛護団体、ペットショップなどの他所から来た場合は、新しい環境・飼い主さんに慣れるまではあまり構わずに、少し放っておくくらいの気持ちでいて下さい。そして3~4日もすれば慣れてくるので、そうしたらしつけを開始して下さい。
柴犬のしつけで叩くのはダメ?
犬も人間と同じ生き物です。叩く行為は暴力であり、しつけではありません。言うことをなかなかきかなくてイライラする場面もあると思いますが、叩く事はやめましょう。では、どうして叩く事はいけないのでしょうか?
それは、暴力は体だけではなく心にも深い傷を負わせてしまうからです。犬の知能は人間で置き換えると、2~5歳程度だと言われています。そこからも分かるように、何か出来るようになれば、それは素晴らしいことですし、何か失敗しても、何度同じことが出来なくても、それは当たり前のことなのです。
このことを頭に入れておいてあげてください。失敗して過度に叱られたり、暴力を与えられたりした場合、そのものがいけないことだと認識して増々できなくなってしまったり、恐怖を与えてしまったりします。また、恐怖心からうつ病を発症してしまう犬もいるので気を付けてくださいね。
柴犬の子犬のしつけ方~トイレ編~
柴犬のトイレの設置場所は、ほかの小型犬と少し異なります。一般的な小型犬のトイレは犬の寝床となるサークル内に設置することが多いのですが、柴犬の場合はサークルから離れた場所に設置しましょう。柴犬は巣となる場所では排泄をほとんどしません。
これは、野生時代の影響で、自らの巣を外敵に悟られないようにするための、自分を守る習性のひとつです。また、柴犬はとてもきれい好きです。自分の巣は汚したくないと思っています。
【トイレのしつけ方】
① サークルから離れた場所に設置したトイレに、ペットシーツ数枚を敷き詰める
② トイレに行きたいそぶりを見せたら、トイレに誘導し言葉をかけましょう。例えば「ワンツー」「シーシー」など。すぐには排泄しないかもしれませんが、根気よく待ちます。
(トイレに行きたい素振りの例)
- 床のにおいをかいでウロウロする
- 部屋の中で小走りになる
- 前足を軸にして、その場で回るようなアクションをする
③ 排泄が出来たらたくさん褒めてあげましょう。すると柴犬は「これは良いことなんだ!」と学習します。何日間か繰り返すと、自らトイレに行くようになります。
はじめはトイレを失敗することもあると思いますが、失敗しても叱らないでください。叱ってしまうと、排泄をするころ自体が悪いことなんだ…と思い込んでしまいます。また、臭いが残っていると、そこが排泄場所なんだ。と思ってしまうので、消臭スプレーなどで臭いを消すことも忘れないでください。
まとめ
子犬のうちは、なにか出来ないことがあっても叱らずに根気強く取り組むことが大切です。そして、なにか出来た際には、たくさん褒めてあげることが大切です。柴犬はもともと賢い犬なので、「出来たら褒める!」を繰り返すことによって、色々なことを覚えていきます!