更年期障害の表れ方は人それぞれです。問題なく日常生活を過ごせる方もいれば、生活に支障が出る方もいます。何年もつらい状態が続くと思うとつらいですよね。特に嫌なのが更年期特有の「イライラ」。この「イライラ」を緩和するには、食事や運動などの生活の見直しが大切です。では、どのように対策をしたらいいのでしょうか。
更年期障害の原因
更年期とは閉経を挟んだ前後10年間のことをいいます。日本人女性の平均的な閉経年齢は50歳前後なので、45~55歳くらいを更年期といいます。
女性ホルモンは脳の指令を受けて卵巣から分泌されます。更年期には卵巣の機能が低下をして、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が急激に低下をします。
脳から指令が出ているのに女性ホルモンを思う様に分泌できず、自律神経の働きに影響を与えます。そして、ほてり、イライラ、冷え、不眠、肩こりなどさまざまな不調が現れるのです。
規則正しい生活
症状が軽いようなら日常生活の見直しをしてみましょう。睡眠不足、就寝時刻や起床時刻が毎日バラバラなど、不規則な生活は自律神経のバランスを乱す原因になるので、規則正しい生活を心がけましょう。
人間の体内時計は約25時間で地球の自転と少しずれています。このずれを正すのが朝日です。起床時刻が毎日違うと体内時計が乱れ、自律神経にも影響を与えます。平日と休日の起床時刻が2時間以上ずれないように気をつけてください。
バランスのよい食事
健康な体を維持するために、食事から必要な栄養を摂取する必要があるので、バランスがよい食事を心がけましょう。特に女性ホルモンのバランスを整えるサポートをしてくれる成分が大豆イソフラボンです。
大豆イソフラボンには女性ホルモン様作用があり、女性ホルモンの分泌が少ないときには働きを補ってくれます。納豆、豆腐、豆乳などさまざまな大豆製品があるので活用をしてみてください。
有酸素運動をする
有酸素運動とは、酸素を使って糖や脂肪をエネルギーに変える運動です。ウォーキング、ジョギング、水泳、テニス、ヨガなど比較的長時間できる運動になります。有酸素運動には自律神経の働きを整える作用が期待できます。
また、運動をすることで血液循環がよくなるので、更年期の冷えの緩和にも適しています。無理がないように楽しく運動をしてみてください。
ストレスをためない
女性ホルモンの分泌減少は、女性なら誰でも起こるものです。神経質になるとイライラがたまって自律神経に悪影響を与えるので、あまり気にしすぎないようにしましょう。
友達とおしゃべりをする、趣味を楽しむなど、ストレスをため込まないことが大切です。
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まとめ
更年期のイライラを緩和するには、
- 規則正しい生活をする
- バランスがよい食事
- 有酸素運動
- ストレスをためないこと
が、ポイントになります。
多くの人が経験し不快な症状が起こる更年期障害ですが、健康に留意しながら生活することが大切です。家族や周りの人の理解が一番の助けになります。
単に「辛い」と言っているだけでは、なかなか相手には伝わりません。一人で抱え込まずに、今は自分がどのような状態であるかを話し、何を助けて欲しいかを具体的に伝えましょう。