昔から食欲の秋と言われるほど、秋の味覚は多彩ですね。サンマに茄子、栗とありますが、中でもキノコが美味しくなる季節です。そこで、秋にとれる食用キノコの美味しい食べ方とキノコ狩りの注意についてお話します。
食用キノコと食用ではないキノコの違い
キノコの呼び方には食用キノコ、食用ではないキノコ、毒キノコと私たちの利用の方法で分け方が変わる呼び方があります。毒キノコは私たちの人の体に有害な毒物を含んでいるものなので、わかりやすいですよね。
それでは食用キノコと食用ではないキノコの違いは何なのでしょうか?
食用キノコはキノコ全体の1割に満たないと言われています。
食用ではないキノコは味が不味い、食感が食べ物に適していない(木のような硬さのキノコもありますよね)、未だに食べられたり調べられることがない未知のキノコが食べられないものとされています。
食用キノコが生える条件は?
キノコ全体の1割に満たない貴重な食用キノコですが、キノコの生える条件はどうなのでしょうか?
そのためにはキノコの正体を知る必要がありますね。
ご存知の通りキノコはカビや酵母と同じ菌類の一種です。
しかし、実はキノコの本体は目に見えている部分ではないんです。
私たちが食べるキノコは、植物で言うと花の部分に当たります。例えばバラの花は花でしかありませんが、生き物としてのバラは根と幹と花と葉全てです。
キノコも同じようにキノコとして見えている部分は花のようなもので、キノコの本体は土の中や木の中に目に見えない粘液状や粉状で存在しています。それがキノコの正体です。
キノコは目に見えるキノコから生まれた小さな菌類の子どもが徐々に増えて成長します。ある程度成長すると子孫を増やすために胞子を飛ばす必要があります。そのために目に見えるキノコを生やしているのです。
よく漫画では不潔な男性のタンスにはキノコが生えている絵がありますね。暗くジメジメ湿った場所を好みそうなキノコですが、暗さよりも大切な条件は湿気です。湿気があれば、明るい場所も暗い場所もキノコは気にしてはいません。
これは食用キノコでも食用ではないキノコでも同じことです。
秋にとれる食用キノコの美味しい食べ方
- ナラタケ
ナラタケは秋の森の中で朽木や倒木に生える茶色いキノコです。名前はナラタケですがナラ科以外の木にも生えますので、倒木を見つけたら覗いてみるのもいいでしょう。
ぬめりがある5~10cmのキノコで、汁物や和え物によく合います。ぬめりと湿気があるため、焼き物には向かないキノコでもあります。おすすめはお味噌汁ですよ。
- フユヤマタケ
フユヤマタケは名前の通り晩秋から初冬にかけて取れるキノコです。松林の地表に生えることが多く、松茸狩りや散歩のついでに見かけられるキノコでもあります。
フユヤマタケも湿気とぬめりがあるため汁物や鍋物によく合います。
- ホコリタケ
ナラタケやフユヤマタケが林の中に生えるのに比べ、ホコリタケは庭先や公園に生える身近なキノコです。よく見かける、白くコロコロしたキノコですが食べれるのをご存知でしたか?
わざわざ採りに行くほど美味しいとは言われていませんが、分厚いホコリタケは焼き物に向いているキノコでもあります。
キノコ狩りの3つの注意
- 毒キノコに注意
キノコ狩りで最も注意しなければならないのは、毒キノコですね。中にほとんど見分けがつかないキノコもあります。webの発達した現代ですので、専門のページの画像との見比べが安心かもしれません。
- 動物に注意
秋はキノコや栗も美味しい季節、森の恵みを楽しみにしているのは私たちだけではありません。クマも冬眠に備えて、木の実を探しています。クマよけの鈴やラジオを鳴らして、人間がいることを知らせてあげましょう。
- 暖かい服装で
昼間は運動すると、まだまだ汗ばむ季節ですが、夜は打って変わります。春の山菜取りの季節と並んで遭難の多い季節です。万が一に備えて、一晩越せる装備が欲しいところですね。
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まとめ
秋に美味しくなるキノコ、ご自身で採取するには知識が必要ですが、道の駅や販売所などでもその地域地域の珍しいキノコを取り揃えていますよ。
個性の強い、野生のキノコはいかがですか?