今やひとつの社会問題になりつつある鳩の問題。特に春になると、どこかからやってきて、我が物顔で居座っていますよね。何度追い払ってもしつこくやってきます。鳩は人間に様々な害をもたらす生き物です。放っておいたら大変なことになるかもしれません。しかし、鳩の習性を理解し、根本的な対策を行えば、困っていた鳩の害も解決されるかもしれません。ここでは、ベランダに鳩が来ない方法を中心にお話します。
鳩を寄せ付けない方法
鳩は自分たちがゆっくり休むことが出来る、居心地の良い場所を選んで移動し続けます。鳩がベランダに来るようになる理由は、なにかしら、鳩にとって居心地の良さを感じているからです。
鳩が居心地のいい場所を見つけて、「ここなら安心」と思わせてしまうともう追い払うのは難しくなります。執着心が強いのも鳩の特徴で、良い場所を見つけると「ここは自分の場所だ!」という感覚に変化してしまいます。
たいていの場合、鳩害が気になり始めるのはこの段階なので、となると、脅したり置物を置いたりしても、それは一時的なものであまり効果はありません。この段階ですと、専門の業者に依頼するのがベストです。鳩は「鳥獣保護法」という法律で守られている動物ですので、間違っても管理者自身が手を出してはいけないのでお気を付けください。
鳩はこのような条件を好みます。
- 雨風が凌げる
- 隠れるところがある(外敵から見つかりにくい)
- 近くに飲み水、食べ物がある
- 温度変化が少ない
つまり、鳩を寄せ付けないベランダにするにはこの逆の環境を作れば、寄り付きにくいと言えるでしょう。
- 物置のように色々なものをごちゃごちゃ置いていませんか?
- 水をためた容器などを置いていませんか?
- 餌になるようなものを置いていませんか?
まずは、そういったものを撤去してみてください。また、鳩の糞も鳩がそこにいたことのマークになってしまうので、早めに掃除することをおすすめします。
鳩が嫌いな匂いとは?
鳩害に困っているけれど、鳥よけネットなど大掛かりなものは設置できない…という方もいますよね。そこで、鳩が嫌がる匂いについてお話します。
鳩は嗅覚がすぐれていて、においに敏感な生き物です。鳩が嫌いな匂いを継続して嗅がせれば、嫌がって近寄ってこなくなる可能性があります。鳩が嫌いな匂いは以下のものです。
- ニコチン
- 漂白剤
- 木酢液
- 薔薇
- ミント
どれも強めの匂いのものですね。ニコチンと漂白剤と木酢液については、霧吹きのようなもので定期的にベランダに散布してみて下さい。これらの液体を浸した布を吊り下げておくのも良いでしょう。
薔薇とミントについては、人間も好きな香りですので、ガーデニングを楽しみながら対策することが出来る良い方法です。植物を育てるのが難しいご家庭では、アロマオイルなどを水で薄めて定期的に霧吹きなどで散布してみてください。
ベランダに鳥よけネットを設置する際の正しい付け方
鳥よけネットにも様々な種類があります。鳥よけネットを選ぶ際に重視されるいくつかのポイントと設置の方法をお話しします。
① 耐久性
ベランダや屋外に設置するものなので、日光や雨風にさらされることになり、飛来した鳩やカラスなどに引っ張られることで消耗が激しくなります。そのため、破れづらい丈夫な素材でできたものを選ぶことをおすすめします。
② 外観
ベランダなどの目立つところに設置することになるため、なるべく目立ちづらいものが理想ですよね。紐の色合いも、住んでいるところの外観に合わせたものを選ぶと良いでしょう。
③ 設置方法
設置場所にアンカーを埋め込んでワイヤーで固定するタイプと接着剤で固定具を取り付けるタイプがあります。賃貸の場合、管理会社によってはアンカーを埋め込むタイプは難色を示される場合があるので設置する前に一度、管理会社に確認することをおすすめします。
④ 注意点
鳥よけネットを設置する場合、消防法にも気を付ける必要があります。避難経路をふさがないように注意を心がけ、燃えにくい難燃材入りのネットを選ぶようにするなど消防法にも注意が必要です。
まとめ
自分のちからでどうにか対処しようとすることは立派ですが、場合によってはプロへ連絡を入れて駆除をお願いすることも視野へ入れておくと良いでしょう。