キャンプでは、バーベキューや焼肉が主流の料理ですよね。ですが、月に何回もキャンプに行くとなるとバーベキューや焼肉のみでは飽きてしまいます。いろいろな料理を作って、食べる楽しみをかなえてくれる便利な道具がダッチオーブンです。
ダッチオーブンは、焚き火や炭火にかけることができる丈夫な鍋。煮る、焼く、炒める、蒸す、揚げる、炊くなどすべての調理に対応しているため、万能鍋とも呼ばれています。今回は、ダッチオーブンの特徴と普通の鍋との違いについてお話しさせていただきますね。
ダッチオーブンと普通の鍋の違いは?
ダッチオーブンの特徴
普通の鍋との明らかな違いは次の3つです。
①分厚い(ほとんどの製品で5mm以上はある)
1つ目の特徴は、金属の種類を問わず分厚いこと。ですが、これだけでは鋳鉄製の鉄器や鍛造製の厚手の鍋も当てはまります。
②厚い金属製の蓋がついている
ダッチオーブンの2つ目の特徴は、鍋と同じ程度の厚みのある蓋が付いていることです。ガラスや樹脂製ではなく全ての金属製の蓋ということです。そのためダッチオーブンは、炎の中に入れることも、隅で囲むこともできます。
③蓋の上にも炭などを置くことができ、オーブンと同じように全体を加熱できる
そして、ダッチオーブン最大の特徴は全体を炭火や薪の炎で熱し、オーブンのような使い方ができることです。
普通の鍋との違いはオーブンのような使い方
普通の鍋でも、ダッチオーブンに近い機能を持った鍋はあります。例えば、旅館や料亭のテレビで見かけることができる囲炉裏。その囲炉裏で汁物を温めている鉄器は、直接火にかけています。
また、ご飯を炊く釜も鉄製で重たい蓋があります。ダッチオーブンと普通の鍋との違いを、ひと言でまとめるとこうなります。「1台で煮る、焼く、炒める、蒸す、揚げる、炊く全ての調理の加熱ができオーブンのような使い方もできる鍋」
ダッチオーブンのメリットとデメリット
ダッチオーブンのメリット
ダッチオーブンのメリットは、鍋でありながら、オーブンのような使い方ができることです。そのため、キャンプの炭火で使えるフライパンと鍋を持っていかなければならない場面でも、ダッチオーブンなら1台で役目を果たしてくれます。
ダッチオーブンのデメリット
便利なダッチオーブンですが、もちろんデメリットもあります。ダッチオーブンの中でも、手頃な値段から販売されている鋳鉄製の製品では手入れが欠かせません。特に購入直後と、錆や焦げ付きがあるときに必要なシーズニング。表面の錆や汚れを落とし、コーティングを行うシーズニングには1時間程度はかかるでしょう。
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まとめ
便利なキャンプ用品のダッチオーブン。ダッチオーブンには、メリットもデメリットもあります。1台でオーブンの役割まで果たしてくれる反面、頻繁な手入れが必要です。ダッチオーブンのような形をした、鉄製の分厚い鍋はあります。「ダッチオーブンとして使えそう」と思う方もいるかもしれません。
たしかに、鋳鉄製の鍋ならダッチオーブンの「ような」使い方もできるでしょう。ですが、ダッチオーブンと同じように全ての加熱ができるでしょうか?
おそらく、煮る、焼く、炒める、蒸す、揚げるはできても、長時間の加熱には耐えられないため「炊く」調理ができない。全ての加熱調理はできても、蓋が薄手で隙間もありオーブンのような使い方はできないのではないでしょうか?
「1台で煮る、焼く、炒める、蒸す、揚げる、炊く全ての調理の加熱ができオーブンのような使い方もできる鍋」少々手間もかかるダッチオーブンは、キャンプの心強いお供になってくれるはずですよ。