春には香り高い山菜が採れます。おひたしや天ぷらなど美味しく食べるられる季節なので、この季節は楽しみな方も多いです。今年はご自分で山菜を採りに行きたいと思われるている方に山菜採りのマナーや注意点についてまとめてみました。
山菜採り時期は?
山菜は種類によって採れる時期が違います。その年の季候や地域によっても左右されます。
おおまかな時期は以下のようになります。
種類 | 収穫時期 |
ふきのとう | 3月上旬~5月下旬 |
こしあぶら | 4月上旬~5月下旬 |
青こごみ | 4月上旬~6月下旬 |
たらの芽 | 4月上旬~6月下旬 |
行者にんにく | 4月中旬~5月中旬 |
赤こごみ(あぶらこごみ) | 4月中旬~5月下旬 |
山にんじん | 4月中旬~6月上旬 |
木の芽(あけびの芽) | 4月中旬~6月下旬 |
せり | 4月下旬~5月中旬 |
あさつき | 4月下旬~5月下旬 |
かんぞう | 4月下旬~5月下旬 |
山うど | 4月中旬~6月下旬 |
根曲がり竹の子 | 5月上旬~6月中旬 |
うるい | 5月上旬~6月下旬 |
わらび | 5月上旬~6月下旬 |
山ふき | 5月上旬~6月下旬 |
よもぎ | 5月上旬~6月下旬 |
みょうがの芽 | 5月上旬~6月下旬 |
みょうが | 5月上旬~6月下旬 |
葉わさび | 5月上旬~6月下旬 |
赤みず | 5月下旬~6月中旬 |
青みず | 5月下旬~6月中旬 |
山菜採りの服装
山菜採りは登山とは違うので、山登りに行く服装ではなく、虫から身を守るためにも長袖、長ズボンで袖口や首周りが開いていないものにします。生地は厚手のものにします。タオルを首に巻いて虫よけや汗ふきにします。
帽子は頭を守るためにも必ず必要です。場所によっては転んだり、枝をくぐって怪我をしたりすることもあるので簡易ヘルメットでも良いです。
靴は滑りにくいもので足首が締まっているもの(虫や土が入るのを防ぐため)を用意します。山林作業用のスパイクシューズや地下足袋が適しています。
手袋は軍手だと直ぐに湿ってしまうので、やわらかい革を使用しているレザーグローブが作業しやすいです。
山菜の採り方と採る場所の注意
山菜は自生していますが、やたらに採ってはいけません。食べごろになっていないものを採るのはもちろん、必要以上の量を採取してはいけません。種類によって採り方が違いますが、共通しているのは絶対に根を抜いてはいけないということです。
下の部分はもともと硬くて食べられませんが、根ごと抜いてしまうと来年生えなくなってしまうので、必ず根を残して採取します。
ウドやタケノコのような硬いものは土ぎりぎりのところで切り落とすようにします。ワラビ、ぜんまい、たらの芽のようなやわらかいものは手で摘みとります。
山というのは誰かしら所有者がいるのが基本です。勝手に入らないように気をつけなくてはなりません。
他の人が先に採ったところに入らないことも大切です。残っているように見えるのは来年のために2番芽を残しているのです。決して全部摘みとったりしてはいけません。
キノコなどの栽培業者が育てているものを自然のものと勘違いし、採っていく人もいるそうです。知らなかったとしても確認を怠ると人の所有物に手をつけてしまうことになります。
また、国立公園や自然保護地域に指定されているところの採取は禁止されています。
山菜採りで注意しなければならないこと
山で注意しなければならないのは、蜂、蛇、熊などです。蜂や蛇は長袖、長ズボンなどである程度防げますが、熊は別の対策が必要になります。
熊も人間には近づきたくないので、ラジオをつけて音を出したり、熊よけの鈴をつけるなどして人間がいることを知らせるようにして近寄らないように働きかけることが大切です。
知らない山菜を採るのも大きな危険があります。「似ている」というだけで採取してはいけません。熟練者と同行するようにします。
良く知らない山菜は採らないことが第一で、もちろん人にあげたりするのは厳禁です。地域によっては放射線量が高い場合もあります。
山菜はどこでも簡単に採れると考えずに十分な注意が必要です。
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まとめ
- 山菜は種類によって採れる時期が違いますが、4月から6月くらいまで採取できます。
- 服装は厚手の生地の長袖、長ズボンなどで虫対策をします。
- 山菜は根から抜いてはいけません。来年もはえてくるように土から上の部分だけと摘みとります。
- 熊よけにラジオや鈴を持参しましょう。
春にはたくさんの山菜が採れますが、くれぐれも他人の敷地内で迷惑をかけるような行為をしないようにしましょう。マナーを守ってこそ、来年も山菜採りができます。