誤嚥性(ごいんせい)肺炎の予防方法。肺炎になる前のこんな症状に注意

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誤嚥性肺炎は予防することができます。また、肺炎になる前には予兆があります。ご両親や祖父母で心配な症状が出ている方の様子と照らし合わせながら読んでいただけると幸いです。

誤嚥しないこと

誤嚥をしないためには、食事を食べる力でもある摂食嚥下機能を保つ必要があります。

  • 体の健康を保ってよく運動する

最も効果的なことは、「今の健康を保つこと」。口の咽も体の一部ですから、体全体が健康なほど摂食嚥下機能も健康に保たれています。日中はできるだけ横にならず起きているように心がけ、ご自身でできる家事や散歩などで毎日運動をすることが大切です。

  • よく噛んでゆっくり食べる

もう1つは、よく噛んでゆっくり食べることです。年齢を重ねるだけでも、摂食嚥下機能は衰えます。男性に多いかき込むような早食い、一気飲みはそれだけで誤嚥や窒息の危険を高めてしまいます。食事はよく噛んでゆっくり食べましょう。

  • 歯医者さんに定期的に通う

そして、歯医者さんに定期的に通うことも大切です。ひと昔前までは、入れ歯をしないで煎餅を食べることがご高齢の方の「粋」のように思われていたこともありました。
 
実は入れ歯をしないで食べた煎餅は、細かく砕けておらず丸飲みに近い大きさで飲まれています。それだけでも危険ですが、歯がないだけで歯がある人の10数%のどの働きが衰えるとも言われています。
 
歯医者さんに定期的に通い、歯の点検や入れ歯の修理を行ってもらうことが大切です。

誤嚥しても肺炎を起こさないこと

誤嚥をしてしまっても、すぐに誤嚥性肺炎になるとは限りません。体力を保つことの他に大切なことを2つお伝えします。

  • 呼吸の力を保つ

1つは呼吸の力を保つこと。深呼吸や発声は呼吸の力を保つリハビリの1つです。歌を歌ったり、大きな声で朗読をすることも同じように呼吸の力を保つリハビリになります。

  • 口の中をきれいに保つ

もう1つは、口の中をきれいに保つことです。毎食後はもちろんですが、朝起きて食事をする前の歯磨きは、夜に増えた口の中の雑菌を減らす効果があります。入れ歯も水洗いだけではなく、歯磨き粉をつけて磨くと雑菌を減らすことができます。

肺炎になる前に防ぐこと

誤嚥をして誤嚥性肺炎になるまでには、いくつかの段階があります。ここでは、3つ紹介しますね。

  • 原因のわからない発熱

1つは原因のわからない発熱。風邪でもなく、何か病気があるわけでもないのに何故か熱が続く。誤嚥性肺炎になる前には、この原因のわからない発熱がある方が多くいらっしゃいます。

  • 黄色い痰(たん)が増える

もう1つは、風邪でもないのに黄色い痰が増える場合です。黄色い痰は、体が雑菌と戦った残骸といわれています。誤嚥性肺炎になってはいませんが、既に気管にまで雑菌のついた飲食物や唾液が入り込んでいる可能性があります。

  • 食事の好みが変わる、飲み物の量が減る

最後に見落とされがちなのは、食事の好みが変わることと、飲み物の量が減ることです。摂食嚥下機能の低下した方は、硬いものが食べづらかったり、水を飲んで咳き込んでしまうことがあります。
 
食べづらかったり、咳き込んでしまうものは避けたいと思いますよね。特に理由もなく、食事の好みが変わったり、飲み物を飲まなくなったりした方は注意が必要です。

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気になるときは迷わず医療機関へ相談を

誤嚥性肺炎は、治療にまで時間がかかり、中には今後食事を摂ることが出来なくなる方もいる恐ろし病気です。食事中に咳き込む方はもちろん、原因のわからない発熱のある方、黄色い痰が増えた方はすぐにでも。
 
食事の好みが変わったり、飲み物の量が減った方も時間をとって医療機関を受診することが大切です。医療機関には、誤嚥を専門に診察する医師の他にも、誤嚥をしないようにリハビリをしたり何とか食事を続けれるように工夫する方法を伝えてくれる看護師や言語聴覚士、歯科衛生士が配属されているところもあります。
 
事前に受診したい医療機関を調べて、早い段階で診察してもらうことが誤嚥性肺炎を防ぎ、いつまでも食事を続けられることにつながります。

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